もしタイムスリップ出来たならば、今現在も存続している家に産まれ代わりたいと思うのでございます。
我が先祖一門衆は、戦国時代の末期までは羽振りが良く九州でも有力者の一族と云われていたのでございます。
ところが薩摩と大隅の国主島津義弘が、肥前国の有馬家を誑かし我が先祖の領地に侵入して来たのでございます。
我が先祖の惣領家も、以前は合戦しても無敗な合戦上手でございました。
しかし余りに美味い料理を食べ過ぎてしまい馬に跨がる事が出来ない程のぶよぶよの体格になってしまいました。
そこで家臣筋が腰を担ぐ事で、かろうじて合戦の指揮を差配していたのでございます。
ところが薩摩の島津義弘は、薩摩武士が使用する独特の剣術で攻め立て来るのでございます。
我が先祖の惣領家は、最後には家臣筋が腰を担ぐ事を放棄して見捨てられて戦死したのでございます。
戦国時代に腰に担がれたままで戦死した大将は我が先祖の惣領家と駿河国と遠近江国の国主今川義元の二人でございます。
そこで私自身がタイムスリップ出来たならば、我が先祖の惣領家の家臣筋として腰を担いで薩摩の武士を斬り殺して主君を守り抜きたいと思うのでございます。
そして豊臣秀吉が九州征伐に来た折には、豊臣秀吉に賄賂を贈り５万石クラスの大名に取立て頂きたいと思うのでございます。
その後には家臣筋には、親類縁者で固めた末に明治維新まで継続して貴族院議員などを歴任したいと思うのでございます。
そして東京大学を卒業して弁護士と弁理士と税理士事務所を開業して代々弁理士先生と呼ばれる存在になりたいと思うのでございます。
