武家貴族が、生え抜きの貴族を飛び越えて行く契機となる合戦が源平合戦でございます。
因みに我が家の先祖は、藤氏でございます。
源平合戦では、平氏方には勢いが無く源氏方には草も木も源氏に靡く勢いが存在したのでございます。
そして平氏は、京都を追い出されて逃げ込んだ九州地区の武士団にも見放さてしまったのでございます。
そこで相伝の家臣筋が数多存在する四国地区を頼る事にしたのでございます。
そこに源氏方の大将源九朗判官義経が、小勢で攻め込んで来たのでございます。
その源九朗判官義経の軍勢の中に、佐々木信綱と云う勇士も居たのでございます。
佐々木信綱は、土地のあんちゃん連中に屋島に渡る方策を聴き出したのでございます。
屋島と云うのは、名前が示すように島でございます。
そこで平氏方では、源氏の武者をからかって源氏此方に来いと扇で招いたのでございます。
すると佐々木信綱は、馬で海に飛び込み一心不乱に平氏方に向かって行くのでございます。
平氏方では、源氏方に船が無い事をからかって渡って来い渡って来いと招いたのでございます
ところが昨日土地のあんちゃん連中に聴き出した通りのやり方で佐々木信綱は、真っ先に平氏方に突如したのでございます。
佐々木信綱の行動を知り、源九朗判官義経も軍勢を屋島に動かしたのでございます。
そして源氏方は、屋島の館に火を放して焼き尽くしてしまったのでございます。
源頼朝は、佐々木信綱に領地の登記済証を発給する時に川を馬で渡した武者は数多存在するが海を馬で渡した武者は佐々木信綱だけだと云ったのでございます。
しかし佐々木信綱は、昨日一つの罪深い行為を行なっていたのでございます。
海の渡し方を教えたあんちゃん連中を、他の源氏系統の武者に教えるのではないかと想い騙し討ちにしていたのでございます
佐々木信綱は、屋島の領地に赴任した時に騙し討ちにしたあんちゃん連中の亡霊に遭遇するのでございます。
そして佐々木信綱は、自分自身の行為を悔いてあんちゃん連中を供養するのでございます。
