命懸けの墓参り

私は年2回、青春18切符と云う割安感がある切符を利用して先祖代々の墓参りを強行しているのでございます。

青春18切符には、一定のルールが存在します。

そのルールとは、新幹線や特急列車は一切利用する事が出来ません。

詰まりは全部普通列車を乗り継ぎ乗り継ぎ目的地に向かう必要性があります。

東京から名古屋位ならば、普通列車の旅も最高です。


ところが東京から福岡までは二日間普通列車に乗車しなければなりません。

そして一日目は、岡山駅位まで行き夜中にはスーパー銭湯で夜2時まで風呂屋に居るのでございます。

後は始発列車が来るまで駅前で待ち続けるのでございます

駅前のベンチに座っていると毎回のように、警察官から職務質問を浴びせられます。


君は此処で何をしているのかと尋ねられます。

そこで私は回答します。

私は始発列車を待っているのでございますと答える。

すると警察官は、何故2時頃普通列車を待っているのかと聴く!

私は回答します。始発列車を夜中2時頃待ってどこが悪いのですかと聴く!


このような問答をしていると始発列車の時刻になる。

私は警察官との問答により時間を有効活用出来る。

しかし冬場は、始発列車を待つ時間は辛いものがあります

何と云っても寒いのであります。

私は寒いので岡山市内を歩き回リます。

寒い時には、歩くと身体の芯から暖かくなります。

次の日は、岡山駅から始発列車に乗り込んで福岡市内を目指します。

そして福岡博多に夜8時頃到着します。

其れから墓まで、ひたすら歩きます。

そして夜中の2時頃墓参りを済ませるのでございます。


皆様夜中の2時頃は、丑三つ時と云いお化けが出る時間帯でございます。


しかし寝不足であり、お化けとは一度も出会った事はありません。


しかし千葉県に居た時に、夜中海沿いの道を歩いていると髪は伸び放題の女が前から来るのです。

私はすれ違うと、一心不乱に逃げました。


あの源義経も、兵法書の極意は何かと尋ねられました。


源義経は答ました。

兵法書の極意は、強い相手に出会った時には一心不乱に逃げ出す事ですと答えました。

私の先祖は武家でございます

そこで源義経の言葉を見習い見事に逃げ延びる事が出来ました。

墓参りを終えると、来たルートを浸すら逆戻りに普通列車で戻ります。

帰りでは普通列車の中では爆睡状態でございます。

眠り過ぎて広島駅から岡山駅間を何回も往復した経験もございます。

そして東京に到着した時には疲れ果てて家に帰り事が出来ないのでございます。

こんな過酷な墓参りを、五年間位実行していません。

今後は、大型フェリーターミナルから福岡を目指してレンタカーを借りて墓参りにチャレンジしようと考えています


また東京から福岡までの夜行高速バスで、墓参りに行く事も選択肢の一つであります。