西行法師と云うと、北面の武士の身分を投げ捨てて世捨て人となった人物でございます。
西行法師の先祖は、元々は６位の身分から四位に昇進した人物でございます。
其の人物は、あの平将門を追討する福将軍に指名された藤原秀郷と云う家筋の人でございます
朝廷では、超人的な関東地区の民衆たちの心を掴んでいた平将門を追討する武家を募集していたのでございます。
平将門は、関東地区から京都の警護役で赴任した時に盗賊団や野盗を片っ端から弓矢で撃ち殺していたのでございます。
この超人的な平将門を追討する武家を任命しても、皆が追討使を辞退する武家が続出したのでございます。
そこで朝廷では、平将門を追討した後には四位の貴族に抜擢すると云う好条件を提示したのでございます。
この朝廷からの募集に応募した人物が、６位の藤原秀郷でございます。
一様は藤原秀郷は、６位の身分で上野守として赴任したのでございます。
しかし上野守としての任期満了で帰還する命令に対して、京都に帰還する事を拒否して上野国に居残る事を事を選択したのでございます。
そして６位とは云え、上野国の国司職を歴任していたので忽ちに上野国の有力者になったのでございます。
しかし藤原秀郷は、元々は貴族階級でございます。
そんな藤原秀郷に、四位に就任出来るチャンスが到来したのでございます。
そこで藤原秀郷は、平将門の討伐軍の福将軍に手を挙げたのでございます。
そして何と藤原秀郷は、超人的な平将門を撃ち取ったのでございます。
藤原秀郷は、朝廷から四位に昇進したのでございます。
一様は藤原秀郷は、四位に昇進したので京都に赴任したのでございます。
この赴任した時に、白拍子に産ませた子供が西行法師の先祖でございます。
藤原秀郷は、家臣筋の佐藤と云う武者に我が子供を養子に出したのでございます。
そこで西行法師は、佐藤氏でございます。
私も佐藤氏でございます。
だから系図上では、我が先祖は佐藤氏で辻褄が合うのでございます。
藤原秀郷は、京都で四位と云う公家集団の生活をエンジョイしていました。
しかし上野国の生活習慣が性分に合致していた為に、京都の貴族生活を捨て去り上野国に舞い戻ったのでございます。
しかし西行法師の先祖は、京都に居残り朝廷の武官の官職に就任して最終的には院の北面の武士として勤務していたのでございます。
