太平記の事

我が日本国で武士を題材にした文学には、平将門を主人公にした将門記がございます。


次には源頼義源義家親子が、東北地区の大大名である安倍一族を討伐するために朝廷から陸奥守兼鎮守府将軍職を拝命して12年間の歳月を費やして安倍一族を討伐した事を素材にした陸奥話記と云う歴史文学がございます。



次には後白河天皇と兄の崇徳上皇様と、番犬的な存在の武士階級を動員して合戦を繰り広げた保元ノ乱がございます。


そして平清盛源義朝と云う武家の棟梁各の源氏一族と平氏一族と云う武士階級が主役で合戦した平治の乱かございます。



次には平清盛が、政治の源氏最高権力大政大臣正一位と云う官職を射止めたのでございますが後には源頼朝との合戦に撃ち負けた平家物語がございます。



そして鎌倉幕府の権力者北条家と、後醍醐天皇陛下と足利尊氏連合軍との合戦を題材にした太平記と云う歴史文学がございます。



平家物語では、平氏が栄えて政治的に頂点を極めた一族さえもどん底の境遇に落ち込むと云う下り坂の歴史を描き出したのでございます。



一方太平記は、鎌倉幕府天皇陛下の力により討伐したが足利家と云う武家が台頭して結局には北条家から足利家に武家政権が移行しただけの歴史を描き出した太平記がございます。



そして鏡物と云う、或る人物が自分自身の体験談を語ると云う事で歴史を語ると云う歴史文学がございます。



この中で私自身が感動するのは平家物語でございます。



私自身ならば、源氏の味方をして国の守護職大名&各地の地頭職に指名されるよりも壇ノ浦の戦いで妻子と抱き締めて海に飛び込む事で滅びる方を選択するのでございます。