北面の武士

天皇陛下が、皇太子殿下に天皇の位を譲り天皇陛下自らは院と云う御所で生活を為さる。



しかし生え抜きの貴族や大きな寺社や神社が自らの領地を増やして行く事が横暴したのでございます。



云わいる荘園領主でございます。



特に京都の寺社や神社が全国各地に領地を拡大した。



また生え抜きの貴族では、摂政関白殿下家の人々が、各地に領地を拡大していたのでございます。




摂政関白家は、自分自身の姫君を天皇陛下に入内させる事により摂政関白殿下は天皇陛下の祖父と云う立場により権勢を大いに拡大したのでございます。



ところが白川天皇陛下正室は、摂政関白殿下家の姫君では無く二流貴族の姫君でございました。



そこで白川天皇陛下の姫君の実家の人々が、白川天皇陛下を経済的にも政治的にもバックアップしたのでございます。



白川天皇陛下は、息子の堀川天皇が若い事を良い事に院と云う御所で自ら政治を行ったのでございます。



この院の御所に、二流三流の貴族たちや御所に奉職している近衛の武士をスカウトして院の御所に奉職させたのでございます。



そこで天皇陛下が政治を行う御所よりも、院の御所に有能な貴族や武士が集まりました。



上皇陛下は、全国の国司に、自分自身の息のかかった人物を任命したのでございます。



其れもなるだけ、武力行使を得意分野にしている武士を任命する。



そして国司に任命した武士に命令して、全国各地に拡大していた荘園領主の領地を武力行使により取り返したのでございます。



しかし生え抜きの貴族も、神社や寺社が持っている領地も僧兵たちが武士出身の国司と合戦に及んだ。



このようにして世の中が、兵乱の世の中に突入したのでございます。