私の小さい頃には、八つ墓村の祟りじゃ!とか病院坂の首縊りや犬神家の一族などが流行った。
田舎町には映画館は、1軒から2軒くらいしか存在しない。
そこでは八つ墓村の祟りじゃとか病院坂の首縊りなどしか上映していなかった。
私は八つ墓村の祟りじゃとか病院坂の首縊りなどを観た後には何と一人でトイレ🚽に行く事が出来なかった。
映画館で観たシーンが、頭をよぎり誰か後に居るような気配を感じるからだ。
また田舎町のトイレ🚽は、当然の事ではあるが家の外にある。
私は何とかトイレ🚽に行く事を我慢した。
しかし我慢出来ない時には、窓口から外に向かっては飛ばしたものだった。
これが又爽快感でいっぱいになる。
こんな怖くてトイレ🚽に行く事が出来ない時が二週間は続く。
ところが二週間もすると、またもや化け物映画を観たくなる。
次の映画館での上映作品は、板状皿屋敷やお岩さんなど本当の日本製のお化け👻映画である。
何で人間は、怖い癖に怖い物を観たいのか未だに謎である。
そして次の日には、恐怖の新聞配達が待ち構えている。
田舎町には、電器などはなく暗闇である。
また朝方の道には車も通過しない。
ところが小さい頃には、怖がっていた暗闇が今では怖くはないのだ。
しかし今一番に怖い事は、山深い道の駅で車中泊する時に熊に遭遇しないか考える事である。
群馬県や栃木県や福島県の奥深い天然温泉に行く事が趣味である。
その時には道の駅で車中泊をする。
そんな時には熊🐻が出没しないか考えてしまう。
また夏場の道の道には、暴走族も出没する。
この山の中で出会う暴走族も何とも怖い物である。
戦国時代の武芸者たちは、夜な夜な山の中を一人で峠道を歩いていた。
山賊や強盗なども、しょっちゅう遭遇した。
しかし武芸者たちは、野盗や山賊に遭遇する事を愉しみにさえ想っていた。
武芸者は、剣術の相手として野盗や山賊を見ていた節がある。
野盗や山賊も、気の荒い武士出身が多く相手としては不足ではなかった。
中には熊🐻や野犬を斬り殺して颯爽と峠道を越えて行った。
しかし普通の旅人で仕方なく峠道を越えて行く者もいた。
この普通の旅人たちも、自分自身と同じように向うから近づいて来る人間に恐怖した事だと想う。南無阿弥陀仏!